木材には、グレード(等級)があります。
節が少なく希少価値の高いものは、グレードが高く、価格も高くなります。
その他、芯を含むもの含まないもの(芯持・芯去「芯持は桁梁などの構造材に」)、板を製材したときに現れる木目模様が山形や筍状に見えるもの(板目)、木目が平行に並んでいる高価なもの(柾目)など木材には様々な種類がありグレードが変わってきます。
用途やお好みに合わせた木材をお選び頂くため、弊社はお見積の際、Telやメール等で詳しい打ち合わせを心がけております。お見積もりは無料ですのでお気軽にご相談ください。
お見積もりは荒寸(未加工寸法)にて致します
” 柔らかい木は加工しやすく(滑りもいい)、ささくれも少なく乾燥すると軽くなりますが、傷が付きやすいのが特徴で(杉・銀杏(イチョウ)・桐(キリ)・クロマツ等)、硬い木は加工しにくく(滑りにくい)、素針が立ち易く乾燥材でも重たいですが、傷や衝撃に強いのが特徴です(ウリン・イぺ・アピトン・欅(ケヤキ)・樫(カシ)・ナラ・タモ・クリ等)。
ヒノキ科の米ヒバは、国産ヒノキと同じで中間よりやや硬めですが加工しやすく、更に、国産材と違い最初から含水率(「木」自体に含まれる水分量)が低いので生材でも軽く扱い易い為、特に社寺等彫刻材に定番として扱われます。”
KD材は機械にて強制乾燥させるので建築後に狂い・歪み・縮みが起こりにくくなりますが、一気に強度をMaxにもっていくので年数に比例して強度が低下していき、乾燥のプロセス(温度・方式等)によっては木の繊維が断裂を起こす為、稀に折れる事もあります(高速高温過乾燥)。
その為当社では、Green材”生材”(含水率25~30%前後)やAD材(Air Dry)”天然乾燥”(含水率20%以下)のみで、KD材(Kiln Dry Wood)”人工強制乾燥”(含水率9~13%以下)は取り扱っておりません。
AD材は狂い・歪み・縮みの確立をゼロに出来ませんが、一番強度や寿命を高める事が出来ます。
昔の家に隙間が出来るのは、生材で建築していたからですが、現代と違い、建て始めて完成するまで今の何倍も時間が掛かる為(1年ぐらいはザラ)、モノによっては半乾燥ぐらいになっていたとも言われています。
米ヒバは、檜科なので、檜と同じようにタワシやブラシで擦ると摩擦で表面が毛羽立ち、濡れると滑り易くなる為、かなり転倒しやすくなります👆ですからメンテナンスにブラシ等を使用するのはご遠慮ください。
フローリングと同じように濡れ雑巾等のご使用をお勧め致します。
いちど毛羽(ケバ)だった木はなかなか元通りにはなりません。
もし修繕をご希望であれば、方法としては檜(ひのき)同様、鉋(かんな)のような刃物で削り直し、その上からコーティングするのがベストでしょう。
木材本来の香りや風合いを楽しむのであればコーティングは出来ないので毛羽だった箇所だけでなく、全体を均等に削ってあげて下さい。
正式名称は「ポリウレタン樹脂塗装」で、ポリウレタン樹脂に溶剤のエステルを加えた塗装です。
価格・品質が優れる高級品とされていますが、一般的に普及している塗装で、特徴としては、
・耐水性・耐久性・耐熱性などに優れている
・傷や汚れにも強い
・光沢のあるツルツルとした仕上がり、などが挙げられます。
樹脂を含んだ特殊な油を家具の表面から浸透させ、余分な油を拭き取って仕上げる塗装です。
塗装が目立たないことから、「塗装のない塗装」と呼ばれることもあり、特徴は、
・木目を生かしたナチュラルで美しい仕上がり
・耐水性・耐傷性には弱いなどがあります。
「ウレタンのように傷や汚れから守ってくれる塗装がいいけど、自然な雰囲気も生かしたい」そんな願いをかなえてくれるのがラッカー塗装!
光沢はウレタン塗装ほど目立たなく、そこそこの強度を持ち合わせた塗装で、特徴は、
・耐水性・耐傷性に劣る
・日光にも弱い
・傷や汚れからは守ってくれるなどが挙げられます。
ポリエステル塗装は、鏡面のようなが美しいツヤの仕上がりが特徴的で、ピアノでよく使われています。
木の質感は出にくいので、光沢感や高級感を演出したい家具に向いています。
メリットは、ポリエステル塗装は塗膜が厚く、直射日光や温度の変化には強い塗装で、デメリットは、衝撃や傷には弱いことです。
UVとは、「ウルトラバイオレット」の略です。正式名称は紫外線硬化塗料。
紫外線から守ることで聞きなじみがある方もおられるかもしれませんが、子どもの学習机でよく用いられる、テカテカした見た目の塗装で、長所は以下の通りです。
・耐水性や耐傷性がある
・耐摩耗性・耐薬品性に優れている
・ウレタンよりもツヤ感や光沢がある
塗装は、傷や汚れから守る強度が上がるほど、木の質感を殺してしまう傾向にあります。
だからといって、木の質感を殺してしまうことが必ずしも悪いとは言えません。それだけ手入れが楽であるというメリットがあります。
大切なのは、自分の好みや使用シーンを想像して塗装の種類を選ぶことではないでしょうか。